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1990年生まれ。東京都内を中心に活動中。フォークとポップスの間を彷徨っている。名も無い一人のミュージシャンの日常。

つれづれ

久しぶりに実家に帰った時や何年か振りに訪れた旅先で、前見た時と何も変わらない姿で佇んでいるお店や建物、駅とかを見るたびに「あぁ…自分とは関係のない人たちが、ここで生活を営んでいるんだ。」と思う事がよくある。

 

この間、久しぶりに実家の車を使って一人でドライブをしていた。

 

深夜のコンビニ、何年か前と同じ佇まいで、同じ店員さん。近くの家から音漏れするテレビの音。

 

寒い寒いと言いながら、せっせと次のタバコに火をつけて、ただただ時間が流れていく。

 

こういう事毎日やってたなぁと思いながら、ここ何年かの自分の生活の事を考えると、ただ場所ややる事が変わっただけで、後のことはあまり変化がないんだなぁと感じた。

 

思ったよりも日常のスピードはどんどん早くなって来ている。

老け込むのは早いと思う自分と、歳をとったなと思う自分との間で揺れ動いている。

 

もう少しあの時あぁしていれば…あの時別の言葉をかけていたら…

 

小さな世界線の選択を悔やんだりしながら、また何もかも忘れたかのように、飯を食い、腹を満たせば忘れてしまう。

 

思い返せば8年前から親族やら知り合いやらの葬式に出続けている。大切な人たちを見送って来た。

 

今年はひとまずなにも訃報がないといいが、こればっかりはどうしようも無い。

 

年々世界の色は褪せていくが、どこか過ごしやすくなっているのは、起こることを一旦受け入れ続けるしかない事を覚え始めたからなのかもしれない。

 

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