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1990年生まれ。東京都内を中心に活動中。フォークとポップスの間を彷徨っている。名も無い一人のミュージシャンの日常。

繰り返される夢、繰り返す現実

どうも。

こんばんは。めっきり寒いand相変わらずの夜中の更新。

 

今回はスマホでぽちぽち。このまま眠るのはもったいないと思っているところです。

 

なんせ、根っからの夜型なので、この時間の方が頭冴えるんですよね。

(AM2:00からあからさまに…丑三つ時とはよく言ったものです)

 

職場の人で、「人生で午後まで寝たことがない」という、衝撃的な人物に会い、余計に尊敬の念が湧くのでした。いまだにちょっと強がりなんじゃないかと疑いもありつつ…

 

 

 

小さい頃に、何度も同じ夢を見ました。

色々な乗り物に乗って、すごい速さで重力に引っ張り込まれていく夢で、それがジェットコースターだったり、自転車だったり、スケートボードだったり…

降りようと思っても降りられないのです。

ジェットコースターには、シートベルトがあるし、自分で手を離せばいい乗り物も、真っ黒な塊の引力に引き込まれていると気がつくと、身体が引っ付いてしまって動けなくなる。

 

その夢を見た朝は、パジャマも布団もびしょびしょになるくらい汗をかいていて、めちゃくちゃぐったりしてしまいます。

 

ある時、怖いなと思いながらも、重力の塊の中に入っていこうと思って、怖がらずに中に入ってみました。すると、自分をコマ送りにしているようなフィルムが、ぐるぐると続いていて、その先にもまた重力があって、起きたら気持ち悪くて吐いていました。

 

怖い夢を見たから学校へ行きたくないと言うと、「熱がないなら行きなさい」とだけ言われるのも分かっていたので、とりあえず家を出ますが、気持ちは学校どころではないので、公園でぼーっとしてたり、いつも行けないドブの先が、どうなってるか知りたくて行ってみたり。

 

そんなことを繰り返していると、親にチクりが入り、家でメタクソに殴られて、またその夜、重力の元へ連れて行かれてしまうのです。

 

高熱が出る前や、嫌なことがあると必ずと言っていいほど見ていました。

 

夢ってなんなんだろう?

あの重力は一体なんなんだろう?

宇宙ってなんなんだろう?

 

何歳だか忘れたけど、クリスマス、知り合いの牧師の家でミサをやるとの事で、親に連れて行かれました。

牧師って神の使いでしょ?だから、そう言う事も知っているんでしょ?と思い、質問しましたが、思ったような答えが返ってこず、小学生の脳裏には、キリストのエグい磔の絵だけが残りました。

 

でも、この経験は僕にとって、とても大きなクエスチョンマークでした。

フォレスト・ガンプの背骨がクエスチョンマークであったように、この疑問もまた、人生を展開していく、大きな疑問の一つであったのです。

 

小学生ながらに、宗教じみた言葉をどんどん覚えて行きました。

 

そんな中、ヒソヒソと、「私の家はこういう宗教に入ってるんだよ。だから、拓人くんとはもう一緒に帰れないよ。」と言われてしまいました。

 

「じゃあ、君は一緒に帰りたくないって事?それじゃしょうがないね」

 

「そうじゃないの、お母さんに言われたの」

 

「お家まで行ってお母さんに謝るよ」

 

と言って家の前まで行くと、母親は引き攣った笑顔でそそくさと中へ引き返していかれました。

 

親と友達の間に挟まった子は、申し訳なさそうに、家の中から、旅のしおりのような冊子を持ってきてくれて、それを一緒に読みましたが、全く分かりませんでした。

 

その友達とは、家の近くになったら、別の道を行く方法を編み出し、そのあとも一緒に帰っていました。

 

どうしてこういうことが起こるのだろう?

 

高校の修学旅行は函館でした。函館には教会がたくさんあり、回る事になっていました。

僕は古い教会が大好きだったので、ワクワクして中に入ろうとすると、一緒にいた友達が、「気分が悪いから、外で待っている」と言いました。

「そっか!じゃあ、中の写真いっぱい撮ってくるね!」と言って、たくさん写真を撮りました。

 

外でその子に写真を見せると、凄く真剣な顔をして、

 

「実はこういう家の決まりがあるから、写真も見ちゃいけないんだ」

 

と言われました。

 

その友達はかなりのワルで、車も運転出来たし、ダンスも上手でした。

 

今まで一緒にたくさん悪い事してきたのに、こんな綺麗な教会に、入る事も見る事も出来ないのだろう?

僕の背骨はどんどん曲がって行き、右肩がいつも凝ってしまい、頭痛も酷くなりました。

 

牧師でも答えられない、学校の先生なんて論外、大人達は平然と何も知らない事に気がつき始めた時、ちょうど二十歳の春でした。

 

僕は、死の淵を彷徨う事になりました。

こんなにどうでもいい事はたくさん覚えているのに、その時の記憶は全くなく、気が付いたらまた右肩と頭痛に戻ってきました。

 

思い返せば、その時から黒くて重い、重力の塊の夢を見なくなったかもしれません。

 

長々とぽちぽちしてたら、宵を越しそうですね。

ここまで読めた人は、文字数で言うと、人間失格と同じくらいの文字数を読んだ事になります。

 

いやぁ、太宰さん、恐ろしい作家です。

 

私は音楽家ですので、こちらをどうぞ。

 

アルバム

https://linkco.re/9Rne2pa0

 

シングル

https://linkco.re/40Tvmvt9

 

 

サンキュー!お腹すいた!寝る!