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1990年生まれ。東京都内を中心に活動中。フォークとポップスの間を彷徨っている。名も無い一人のミュージシャンの日常。

今日は俺の10代の命日

俺は12年前の今日、自殺した。

 

物心ついた時からずっと俺はここに居ちゃだめだって思ってた。

 

状況を滅茶苦茶にしてやりたいっていう衝動がいつもあった。

 

原因なんか知らない。

俺はここにいるべきではないってずっと思ってた。

 

小学校、中学校のいい思い出ない。

 

高校も行ったけど、半年と経たずに辞めた。

 

身体が思うように動かなかった。

 

家族もクソ。

 

急に精神病院連れてかれて

うつ病です」

 

クソだった。

 

当時は10代で罹れる精神科少なかった。

 

どっちにしろ、ふざけんな。

こっちの都合も聞かずに、うつ病だって診断された。

朝起きれない、学校行けないくらいで、うつ病って診断されるなんて、医者もクソだなって思った。

 

大人を信頼した事がない。

学校の先生も親も親戚もみんなクソだった。

 

学校も行かず、夜中そこら中ほっつき回った。

適当にバイトして、あとは家帰んないで遊んでた。

 

ある日帰ったら、中三の時の担任、大場先生が家にいた。

 

「こぼちゃん、もう一回学校行こう。もう一回、サッカーしよう」って言ってた。

 

初めて大人の人を信頼しようと思った。

 

次の春、定時制の高校入った。

みんな俺と似たようなやつしかいなかった。

 

みんなタバコ吸うし、なんでもやってた。

 

居心地がよかった。

 

ずっと好きだった人とも付き合えた。

 

めっちゃ楽しかった。

 

初めて居場所が出来た。

 

高校卒業。

 

彼女と結婚するために就職した。

 

けど、会社がクソ。

休みない。寝れない。起きれない。

 

また始まった。

 

金はあったけど車買って、飯で散財でおじゃん。

 

部活で鍛えた68kgの体重。

1ヶ月で80kg越えた。

 

食うだけ食って、飲むもん飲んで、要らない分は吐く。

 

会社行っても怒られるだけ。使えねぇって散々言われたけど、高卒一年目で使えるとでも思ってたんか。

 

クソ。

 

通勤中、電車で吐いた。

まーでも、出勤。

 

会社の手前で吐いた。

まーでも出勤。

 

身体動かなくなった。欠勤。

 

事情聴取

「お前そんな鬱なんて聞いてないぞ」

 

知らねーよ。小さい頃からずっとそうなんだから。

 

会社辞めた。もう戻る気なんてなかった。

 

辞めてから寝込んだ。

日が暮れたら這いずり出て、ひたすらドライブ。

 

彼女も就職した。

毎日出勤する前に部屋に来てくれた。

 

終わったら迎えに行って、飯食った。

 

彼女が焼いてくれたハラミが美味すぎて泣いた。

不甲斐なさすぎて泣いた。

 

精神科医

「とりあえず薬飲め」

 

どんどん増えた。

 

体重、どんどん増えた。

 

字が書けなくなった。

忘れっぽくなった。

トイレの場所分からなくなった。

赤信号に気が付かない。

ドリフト、ミスって車潰した。

 

日に日に悪くなる状況。

 

クソだった。

 

焼肉行った。

 

友達も車潰して死にかけてた。

「俺らいつ死ぬんだろうな」

笑って朝まで過ごした。

 

楽しかった。

 

 

 

 

 

 

トイレだと思ったら階段だった。

 

彼女とドライブしてたら赤信号気が付かなかった。

 

俺はもうダメだなって思った。

 

 

 

 

「こんな状況はもうやだ。薬やめたい」

 

精神科医

「あっそ、じゃあやめてみたら」

 

は?

 

 

その日の夜、飲まずに溜め込んでた薬、全部飲んだ。

ごめんなさいって言って飲んだ。

 

意識飛ぶ。

 

少しだけ記憶残ってる。

 

救急医にめちゃくちゃ怒られてる。

 

「なんでこんなことするんだよ」

 

俺、なんか嬉しくて笑ってる。

 

起きたら2日経ってた。

両親、ベッドサイド。

 

俺、管だらけ。

 

まだ記憶曖昧。

 

ICU出た。

 

個室移された。

幻覚、幻聴ひどい。

 

眠いのに言葉が止まらない。

看護師さんがずっとそばで相槌打ってくれてた。

 

実家の犬が殺されそうだ。

俺はそう思った。

点滴引っこ抜いて、病室から逃げ出した。

 

捕まった。

拘束具つけられてまた明日。

 

起きて担当医、M先生と喋った。

なんでこういうことしたのか聞かれた。

 

こんな状況で生きていたくないと言った。

 

先生は言った。

「大丈夫。必ず良くなりますよ」

 

涙が止まらなかった。

 

とりあえず、様子見で退院。

 

家族親戚、ポジション取り合ってる。

「俺は悪くない」

「私のせいじゃない」

 

親族に電話させられる。

「もう俺と関わるな」って言った。

気持ちよかった。

胃洗浄の影響で声がまともに出なかった。

 

友達に電話した。

「カラオケ行こう」

 

まともに歌えなかったけど、一緒に歌った。

 

楽しかった。

 

その夜彼女に会った。

「俺と居ない方がいい。別れてほしい」

 

彼女

「拓人の負担にはなりたくない。一緒に居られない」

 

最後にドライブ。

江ノ島行った。

 

二人で泣いた。

 

もう終わりなんだ。

 

彼女を家まで送った。

 

何度も一緒に行ったカラオケ。

ブレーキ、5回踏んで左折。

 

それ以降、彼女に会ってない。

 

 

 

最悪の10代、さよなら。

 

この生に意味があるのか20代。

毎年身近な人が死んでいった。

 

 

俺は今、自分の作った曲を唄ってる30代。

 

こんな展開、想像できなかった。

 

今日、両親と会った。

「あれから12年経ったね」

父、母、俺。3人。

コンビニの駐車場で泣いた。

 

やっと心が通じた気がした。

 

だから、これを書くことにした。

 

バイオレンス過ぎた。

でもこれ全部リアル。

 

今、毎日楽しいとはならないがなんとか生きてる。

 

とりあえず

今日も生きることが出来てよかった。

 

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