体調が悪くてバイトを休んだ。
4月半ばから、体調がうまくコントロール出来ない。
熱があるような、ないような…
とにかく体があまり思うように動かない。
精神的にもあまりいい兆候は見られない。
何があったわけでは無いけど。
桜の蕾が開く音、散って行く音、青葉が芽吹く音が聞こえて来るから、この時期は落ち着かない。
そんな人もきっといるのだろうなと思う。
季節の移り変わり目は、嬉しくもなるし、憂鬱にもなる。
こんな時に僕の支えになるのは読書である。
本の中には、自分にしか分からない登場人物の顔と声色。綺麗な景色が広がっていて、とても癒される。
中にはバイオレンスや、本当に自分の目の前で起こったら、とても正気じゃいられない様な描写も、簡単にコントラストを変える事が出来て、ギリギリの線でその場の感情を想像する。
そんな時間が何よりも楽しい。
たまに物語を読んでいる様に、自分のことを俯瞰で見ている時があって、冷め切った感情にビックリする時がある。
一番毛嫌いしている、私小説的な感情、孤高のナルシシズムみたいな物が、社交性を重んじる世界では、もっと厄介なものだ。
自分のそれを面白がれる器量も、今のぼくにはない。
ただ、淡々と毎日は過ぎて行くだけなのだ。